**No.3**

「せ~の!」由梨の言葉に合わせてみんないっせいに紙を出した。

だいたいがあたしの考えたとおりだったけど、由梨だけが違った。

なんと由梨は駿が好きだった。

もちろんあたしは紙に駿と書いてある。

あたしはとっさにヤバイと思った。

由梨とダブってるなんて何されるか分からない。

どうにかごまかそうとしたけど、今さらどうにもなんない。

恐る恐る由梨を見てみると、由梨は全然気にしてないようだった。

「うっわ~!千紗がライバルなんててごわすぎぃ~!!」なんて事も言っ

た。

「あたしも由梨とライバルなんてゆいてないよぉ~;」と言ってどうにかご

まかしたけど相当こわかった。

その日の夜いつもみたいにメールをしてたら、由梨からメールがきた。

***ネェ千紗~。
 今日千紗駿のこと好きって言ってたぢゃん?
 あたしも駿のこと好きだから協力してくんない?(>_<)***

んなの協力なんて出来るわけないじゃん。

こっちだって駿のこと好きなのにさぁ~、って送りたいけど送れないんだよ

ねぇ~。

キレられたらこっちだってたまんないし。

つう事で

***あたしも駿が好きだから出来る限りの協力はするけど・・・***

って送った。

そしたらすぐ返事が来て

***ぁりがとぅ!!^^
  やっぱ千紗!!
  ょろしくね★***

って書いてあった。

正直気が気じゃない。

あした学校に行くのが嫌になってきた。

駿と由梨に協力なんかしたくない。

あたしだって駿が好きなのに。 **続く**


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